WHOは、安全な中絶・流産の手法として、薬剤、もしくは、真空吸引(しんくうきゅういん)法を推奨しています。海外では1980年代から手動真空吸引法(MVA)が主流で、1988年からは薬剤によるSafe abortionが広がっています。
一方、日本では、掻爬(そうは)法、または掻爬法と電動吸引法を併用した手術が行われています。2015年にMVAが認可されましたがコストの問題などもあり普及しているとは言い難く、薬剤は認可されていません。WHOは「いまだに掻爬法が行われているならば(Safe Abortionの手法に)切り替えるべき」と勧告しています。したがって現在の日本は必ずしもSafe Abortionが行われているとは言えません。